気まぐれ、猫系 -Jr.

cater-32 ページ32

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　 目を覚ましたら、まだ先輩は寝ていて。








　 …何時の間にやら、繋がれた右手に動揺する。









　 離そうとしても、意外に力は強くて



　 結局、そのまま。






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　 額に手を当てたら、



　 やっぱり熱かったけど、さっきよりは下がったみたい。





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　 左手だけで、冷えピタを交換する。





　 と、その冷たさからか






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　大「……ん…っ、」




　あ「起こしちゃいましたか」




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　 悪いことしたな、と思いながら顔を覗きこめば



　 数回目を瞬いて、






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　大「…A−」






　あ「あーもう、」







　 当然、といったように腕を回してくる。





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　 懐かれてからは、機嫌のいい時とか



　 よくされるようになったけど。







　 未だに慣れなくて。





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　 疎ましそうにしつつも、



　 恥ずかしかったり、嬉しかったり。




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　 …なんて、そんな私情は押し込めて




　 私は諦めてされるがまま。


　





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　 そしたら、




　 唐突に。








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　大「……A、ありがと」






　 掠れた、小さな声が頭の上で囁かれる







　 嬉しかった、A居てくれて。





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　 …妙に優しい声で、本気っぽく言う





　 、から








　 なんか。







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　あ「…なんか、変」






　大「は？」





　 私の反応に、あからさまに怪訝な声。

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