気まぐれ、猫系 -Jr.

cater-24 ページ24

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　 そんなこと思いながら、棚から体温計を取り出して



　 測ってみる





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　大「…38.1」




　あ「いい湯加減ですね」






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　大「……笑わせんな頭に響く…」



　 そう言いつつ、肩を震わせる先輩。






　 すみません、って詫びを入れてから






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　あ「先輩たち、呼んできます」





　 これは早く帰さなきゃだなって


　 席を立とうとすれば。






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　 待って、









　 って掠れた声で、腕を掴まれる。






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　大「…ここ、いろよ。」





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　 何時になく甘えた声で。





　 それでも頑なな命令口調で。

　





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　 そんなこと、言うのは狡い。





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　 私は、何も言えずに




　 ベッド脇の椅子に腰を下ろすしかなく。









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　 息苦しそうな先輩を見てるだけだったけど



　 気付けばそれなりに時間は経っていた








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　あ「帰った方が良いんじゃないですか？」






　 そう問えば


　 熱った顔を、こちらに向ける。






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　大「……一人じゃ、無理」





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　 一言、そう言って


　 向こう側に寝返りを打つから






　 そんな背中に問いかける。






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　あ「やっぱ誰か先輩に来てもら」



　大「やだ」





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　 言いかけたら



　 それを遮って、またこちらを向く。






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　 また、寝返りを打ったせいで



　 前髪が目にかかって。







　 その隙間から、私を見つめる。








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　大「Aがいい」







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　 …妙な色っぽさ、と言ったら



　 不謹慎だけど






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　 私でもそう思ってしまうくらいの、そんな先輩が





　 発した台詞は、









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　あ「…は？」




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　 よく考えれば







　 珍しいおねだり、というか。








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