6mm.

☆.やまと。 ページ38

(あやの様リクエスト作品)




「やまとくん」

「……」

「やまとくん！」

「……、」

「怒ってるの？」

「別に」






いやいや絶対怒ってますよね、
とは、いくら私でも言えません。

難しい顔をしてるやまとくんは少し悲しそう。
(そんな顔、見たくないのに)







「私が、北條くんと話してたから？」

「違うし」

「…何に怒ってるのか教えてください」







やまとくんを悲しませたいわけじゃない。
むしろずっとずっと笑っていてほしい。

私が男の人と話すのが嫌なら話さなくたっていい。やまとくんがいれば、なんにもいらないよ。




「だからさ」





ハア、と大きく息を吐き出したやまとくんは、自分の頭をがしがし書いてプイと顔を背けてしまった。盗み見た横顔は、ほんのり赤い(…可愛い)








「Aが可愛すぎるから」

「へ」

「そんなんだから、男が寄ってくるんだろ」

「……」

「北條もあんな嬉しそうな顔して、むかつく」



「ふふ」

「なに笑ってんの」

「、愛を感じちゃいまして」








嬉しい、と呟くと
まじむり、と強く抱きしめてもらえた。

やっぱりこの腕が私は大好き。








「だって愛してますから」

「……！私も」








赤くなった顔を見られないように、顔を彼の胸にぐりぐり押しつける。痛い、と笑った顔がまたまた嬉しそうで、私も笑顔になった。

そんなに怒らなくても、もう貴方しか見えないのにね。








〔 砂糖でできた心臓が 少しだけ焦げた 〕








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