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後から大毅に聞いてびっくりした。
沙英が、大毅にバラしてたの。
私がとりあえず一旦の仮置き場所に、
棚の一番下の引き出しに、
淳太先輩との思い出グッズをしまったことや、
門脇くんの事もいろいろ、
大毅に吹き込んでて。
おまけに、
おじいちゃんの戦前の価値観まで。
「本当にあの子、信じらんない。
だから、大毅、
昨日まで何にもしようとしなかったの？」
「悪いことしてるわけちゃうけどさ、
呪文みたいに沙英ちゃんの言葉が聞こえてくるねんもん」
大毅が苦笑いしてる。
あんまり可愛い顔するから、
思わず、ほっぺにキスしちゃった。
「でも今日は・・・」
言いかけた私の唇、ちゅって短いキスで塞いだ後。
「今日はもう理性、ぶっ飛んでもうた。
お前が可愛い過ぎて」
大毅が照れくさそうに言って、
今度はゆっくりキスしてくれて・・・
それから腰を抱き寄せて、
足、絡ませて、
密着してくる。
ずっと裸でいるから、
ちょっとの刺激でまたカラダが熱くなるの、
感じる。
大毅にも気付かれそうで、
恥ずかしいから、
少し距離取って、
背中向けちゃった。
すぐに、肩から長い腕が鎖骨のあたりに回る。
気付いたら、
おっきな手のひらが胸にあって・・・
「大毅、もお・・・」
「ええやん。
なあ・・・
もっかい、あかん？」
・・・え？
私もさっきから、カラダがまたじんじんしてて・・・
でもそんなの恥ずかしくて。
大毅が唇を私の首筋につけた。
体じゅうを這う綺麗で長い指先。
「ええやろ？
もうお前も感じてる」
大毅の甘い声が、
羞恥心を掻き立てる。
なのにもう、
理性なんて、どこかに吹き飛びそう。
ずっと、こうしていられたらいいのに・・・
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作者名：fool
| 作成日時：2017年10月19日 14時
