明日の君に会いたくて７ (ページ16)

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ぎりぎりに着いた、
チェックアウトするカウンター。

先に待っててくれた照史先輩が、
俺を見て、真っ赤な顔してる。

俺も気まずいし。

亜美なんか、
絶対に俺と目ぇ合わせてくれへんまま、
Aの手を引いて、
ホテル内の土産物屋さんに入ってった。

照史先輩が立て替えて払てくれてた旅行代、
Aの分と合わせて渡す。

「シゲ、今朝、聞こえてたんやろ？
めっちゃ恥ずかしいわ」

切り出した方がええと、
照史先輩が判断したっぽい。

俺が困るし。

「ごめん。
聞くつもりなかってんけど。
ストレッチしてたら聞こえてもうた。
めっちゃいちゃついとったな！」

もう開き直りで、
からかってまえて。

「そっちこそ。
ええ夜やったみたいやな！
今日はめっちゃすっきりした顔してるわ」

反対にからかわれてるし。

「ま、まあな」

「朝ごはん、食べた？」

聞かれて、むせそうになるわ。

「う、ううん。
昨夜の夕飯多かったから。
照史先輩はどうせまたお腹いっぱい食べたんやろ？」

「いや、俺らも、食べ損ねてん」

つまりつまりやで？

おんなじ事してたってわけか。

あかん。

照れてきたわ。

帰りは、俺が先に運転。

ずっと後ろの席のAの携帯が鳴りっぱなしで、
めっちゃ気になる。

淳太先輩から？

どうしてもそう思てまう。

沙英ちゃんの可能性も高いけどな。