明日の君に会いたくて６ (ページ7)

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なんとか、ポーカーフェイスで答える。

「みのりから、
前々からあやしいから、
かまかけてみてって頼まれたんだけど、
違うの？
私はあの子は中間部長との方があやしいって踏んでるんだけど」

「どうなんですかね」

誤魔化してたら、

そのA本人からメールが。

めっちゃドキドキするわ。

「誰から？」

覗き込んでくるから、
隠して。

「姉からです」

嘘をつく羽目に。

『まだ仕事だよ～
遅くなるかも。

もう私しかいない』

嘆いてる涙マーク付き。

可愛ええなあ。

今、俺と美保先輩て、オフィスに二人きりでは？

ちょっとやばい雰囲気やんな。

美保先輩が、足を組み直す。

肉感的な太ももがちらっと見えた。

けどこういう分かりやすいのん、
俺はなんも感じひん。

またキスでもされるかも。

さっきから仕事をしてる様子はないし、
なんで居残ってんのか分かれへんねん。

余計な心配してたら。

「あ、彼から電話だ」

美保先輩の目がハートになった。

「彼氏出来たんですか？」

この前、結婚相談所で見かけた事は、
さすがに言い出されへんわ、
思ってたのに。

「うん。
結婚相談所に登録してね。
すぐに気の合う人に出会ったんだ」

あっさり、カミングアウトされた。

いそいそ電話に出てる。

今から会うて約束してるみたい。

俺もその隙にAに返信。

『俺も残業中。
一緒に帰ろか』