明日の君に会いたくて６ (ページ43)

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亜美がろうそく吹き消してるとこ、
照史先輩が必死で写メ撮るから、
亜美、照れて、怒ってる。

「照史先輩の演出力、凄過ぎる。
大毅の誕生日、どうしよう・・・」

つい、ひとりごとが声に。

これ以上に喜んでもらえるようなの、
考えてつける気がしない。

「アホやな。
女の子はええねんて。
すぐ男のセリフ取るねんから」

大毅がおでこ、人差し指で押してくる。

「だって・・・」

「Aちゃん、他にどういう事言うん？」

照史先輩が言うから。

大毅が、ごぼって咳き込んだ。

昨日のあの質問と、
今日のプロポーズの返事。

どっちも誰にも言えないよね。

「まあ、いつもやねん。
俺ら同期やからかな。
Aは生意気やねんて」

「ひどい。
同い年なのに、
大毅が威張ってるの」

痴話喧嘩なんかして。

恥ずかしいわ。

頬が火照ってくる。

「はいはい。
仲良しやなあ。ほんま」

照史先輩にからかわれて、
余計に熱くなっちゃった。

大毅も真っ赤なんだ。

すぐ照れちゃって可愛い。

ケーキ、すごいスピードで食べて。

「俺ら、邪魔やし、
そろそろ部屋に戻ろか」

だって。

だけど私も早く二人になりたかったの。

隣の自分たちの部屋に戻る。

もうお布団が並べて二組、敷いてくれてあって。

すっごくそわそわする。

何回もお互いの部屋、泊まってるのに、
今更だけど・・・