明日の君に会いたくて６ (ページ41)

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大毅の方が数段上にいるから、
いつもよりもっと、背の高さが違って・・・

ドキドキして、
まっすぐな視線が、
痛いぐらいで。

大毅の次の言葉、
期待して、
もう胸がパンクしそうなの。

「ほんまは・・・
そういう意味で言うてた。
俺、・・・Aと結婚したい。
まだ頼りないけど。
俺について来て欲しい・・・」

優しい声。

大毅、すっごく緊張した顔してる。

返事なんて、決まってるのに・・・

大毅が好き。

「・・・私も。
まだ頼りないし、
一人前じゃないけど。
大毅のそばにいたい、です」

そう言ったら、大毅、くしゃって笑った。

「それは男のセリフやろ。
お前は俺が守るねんから」

大毅の元へと階段を一歩、上がる。

差し出された大きな手。

そっと握ったら、
ぐいって引き寄せられた。

抱きしめられて、
気が遠くなる。

喧騒の中。

大毅と二人きりになった気がしてた。

視線感じて、慌てて離れる。

亜美が階段の一番上で、
含み笑いしてこっちを見てて。

顔から火が出そう。

「亜美、お待たせぇ」

亜美の元に照史先輩が駆け寄って来て、
この辺りの名物のお餅を手渡してる。

「いらないって。
今、夕飯前だよ？」

亜美が照史先輩に呆れて笑ってる。

すっごく幸せそうなんだ。

良かった。

私たちも・・・

負けずに幸せだよね？

大毅。