明日の君に会いたくて６ (ページ38)

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ぶらぶら見て回るだけで楽しい。

階段の途中の和風カフェで、
休憩してるとこまでは、

照史先輩と亜美も一緒だったのに。

しばらくしたら、
はぐれてて・・・

「あれ？亜美は？」

きょろきょろしてたら、
大毅にぎゅって指をつかまれた。

「はぐれたけど、ええやろ？」

にこって笑ってる。

確信犯なんだ。

「照史先輩とそうしようって企んでたの？」

そう聞いたら、

「ばれたか」

てへって笑う顔が、
アイドルばりの可愛いさ。

「A、めっちゃええな・・・」

唐突に言うから、意味分かんない。

「何が？」

「やからさ。
分かるやん。
浴衣・・・」

似合うって言いたいのかな。

嬉しい。

大毅、照れ屋なんだよね。

そう言えば、外では、
というか、

キスしてたり、
ちょっとえっちな雰囲気の時以外に、
大毅に可愛いって言われたことない気がしてきた。

「浴衣がどうしたの？
可愛い？似合う？」

つい、いじめたくなっちゃった。

「自分で言うか？」

大毅、呆れた顔して、
私のおでこにデコピンしてくる。

最近、部屋の中で会うこと多いから。

こういう、外でのデート、ドキドキするな。

「大毅もかっこいい。
やっぱりその浴衣にして良かった。
すっごく似合ってるもん」

大毅の腕に、自分の腕を絡ませたら、

「おまっ、照れること平気で言うなや」

真っ赤になってるの。

可愛いなあ。