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実はそこにかなりびびってたりする。
「痛かった。
死ぬかと思った。
血が出たし。
痛すぎて、涙がじわあって出てきて。
情けないけど、あたふたもしちゃって・・・」
亜美の言葉に、血の気が引きそう。
「そ、そうなんだ・・・」
そんなに痛いのか。
怖くなってきた。
「でも大丈夫だよ。
私、特別に痛みに弱いの。
普通の人は平気だと思う。
だって子供産むときはもっと痛いわけでしょ」
「女って、いろいろ痛いことばっかだね。
毎月、生理痛もあるし・・・」
話してたら、
実家からメールが。
『水曜からのゴールデンウイークは必ず帰って来なさい。おじいちゃんから大事な話がある』
はあ。
月曜にやっと沙英が帰ってくれるのに。
憂鬱。
亜美についメールを見せちゃった。
「A、ゴールデンウイーク帰っちゃうんだ。
照史先輩がバーベキューに行こうって言ってたのに」
「行きたい。
バーベキュー楽しそう。
いいなあ・・・
おじいちゃんの話って。
どうせろくなことじゃないよ」
２５歳過ぎたら、
おじいちゃんの感覚では、
売れ残りの腐りかけの桃なんだって。
昔の人だから、
結婚するまで女のコは、
純潔を守るって決まりらしいし。
聞いてらんないよ。
「そんな事より。
亜美、すごいね。
照史先輩、優しかったんでしょ？
幸せが顔ににじみ出てるもん」
このこのって、肘で押してたら。
「うん、まあ・・・
あんなにびびったのに、
呆れずにずっと優しかった。
A、実はね。
プロポーズされたの。
指輪ももらったけど、
照史先輩どっか抜けてるから。
サイズ合わなくて、
今、直してもらってるんだ」
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作者名：fool
| 作成日時：2017年10月12日 18時
