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騒ぎを聞きつけたらしい淳太先輩がやって来て、
「ちょっと来て下さい」
堀木係長を連れて行こうとしたら。
「大げさなんだよ。
触ってもねーのに。
おっきな声出しやがって」
淳太先輩の腕を振り払って。
照史先輩と亜美を最後に振り返った。
照史先輩に何か耳打ちしてる。
照史先輩の顔が、悔しそうに歪んだ。
なんて言ったんだろう。
最初、分からなかったけど・・・
「やっぱ出来てんじゃん。
何？やっぱあのカラダに惚れたわけ？」
多分、こんな感じの事、言ったんだ・・・
「向こうで話、聞きますから」
もう一度、淳太先輩に腕を掴まれて。
やっとその場から立ち去って行った。
照史先輩に仕事で敵わないからって、最低。
みんな遠巻きに、固唾を飲んで、
照史先輩と亜美を見つめてる。
「照史先輩・・・」
一言呟いてから、
亜美が照史先輩の腕の中で目を閉じた。
ぐったりしてて・・・
そのまま、倒れちゃった。
みんな、ぽかーんとしてたけど、
照史先輩が亜美を抱き上げたら、
通り道を作ってる。
「亜美、大丈夫？」
声かけたら、
かすかにうなづいてくれて、
ほっとした。
「Aちゃん、もう連れて帰るから、
亜美のカバンと私服、取ってきてもらってええ？」
照史先輩に頼まれて、慌ててうなづく。
照史先輩がいてくれるなら、
大丈夫だよね。
亜美もきっと、
さっきのプロポーズ、
オッケーすると思う。
亜美には幸せになって欲しいから。
寂しいけど、
会社を辞める事になっても、
お祝いしなきゃ・・・
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作者名：fool
| 作成日時：2017年10月12日 18時
