明日の君に会いたくて６ (ページ27)

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Aが慌てて恥ずかしがってる。

「いや、変ではないけど。
びっくりした。
なんでそんなん急に言い出したん？」

「ネットで・・・」

Aが言いかけて、口をつぐむ。

「ネットで検索したん？」

「うん・・・
なんかね。
彼氏を喜ばせる方法みたいなの、
そしたらいきなり変なとこに飛んでて。
いろいろ載っててびっくりした。
私、ダメだって気付いたの。
美保先輩にも言われたし。
マグロだと振られるって・・・」

いちいち、Aの口からとは思われへん、
ものすごい発言。

言葉がなんも見つかれへん。

「大毅？引いてる？」

「いや。
びっくりしてるだけ。
Aはそのまんまで可愛い。
そんなん考えてくれんのは、
嬉しいけど。
俺が教えたいねん。
ちょっとずつ慣れてこ、言うたやろ？」

「・・・本当？」

「うん。
なんも心配せんでええで？」

女のコでも、
そういう考え方なるねんな。

俺、初めての時って・・・

つい、昔々の事を思い出してた。

高校の卒業式のあと。

ちょっとええ雰囲気なってた、
姉ちゃんの友達で、
うちの高校の保健の先生やった友梨さんと・・・

今、思い出しても恥ずかしいわ。

うまいこと誘導されて、
俺から誘ったように見せかけて、
相手から誘惑されてたって事は、
後から気付いた。

年上の女の人て、
そっからちょっと構えてまうねんな。