明日の君に会いたくて６ (ページ23)

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仕方ないから。

俺が床に降りることに。

Aの後ろ座って、
膝の間に座らせて、
背中から包み込む。

「ほんま恥ずかしがりやねんから」

そういやさ。

急に思い出した。

「なあ、俺がここで寝てる時、
キスしてくれてんやろ？」

つい、からかってまう。

A、前の方が大胆やった気がするねんな。

「えっ。
あの時の事は忘れて」

めっちゃ慌ててる。

「忘れるいうか、記憶にないもん。
もったいない。
なんで俺、起きられへんかってんやろ」

悔しい。

意識あったら、
死ぬほど、幸せやったろうな。

「なあ、俺にキスしたなったん？」

あかん。

もっともっといじめたい。

「もういいよ。
大毅、寝顔可愛いから。
つい・・・触りたくなったの」

「ふうん。
じゃあ、今、目ぇ、閉じるから。
で、ベッドに横になるから、
ちゅうして？」

いつも俺からやもん。

Aからキスされてみたいやん。

「何言ってるの？
本当は起きてるんだから、
目、閉じてもしない・・・」

「なんでやねん。
めっちゃ意地悪や」

「意地悪って・・・
大毅、そんなにキスして欲しいの？」

Aが吹き出す。

「そら、して欲しいに決まってるやん。
Aは俺にして欲しないん？」

つい、拗ねた言い方してもうた。

「・・・して欲しいよ？」

Aが恥ずかしそうに呟く。