明日の君に会いたくて２ (ページ8)

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「もちろんです」

「デート誘うならどこがええと思う？」

どこだろう。

間違ってもイチゴ狩りではないな。

「亜美は、ああ見えて、
鯖の味噌煮が好きなんです。
だから和食屋さんとか定食屋さんがいいと思います。
映画も好きですよ。
よく一人で見てるから。
あと、サッカー観戦と飲むのが好きです。
桜が好きだからお花見もいいかもです」

「ありがとお。
めっちゃ恩にきるわ。
ここおごるな」

亜美よ、ありがとう。

お昼代が浮く。

「お花見と言えば。
会社のお花見もそろそろやな」

「そうですね。
寒いんだよなあ。
もうちょっとあったかくなってから、
桜も咲いてくれると助かるんだけど」

私が言うと、照史先輩が笑った。

「Aちゃん、シゲと付き合うてるん？」

いきなりぶっこまれて、
驚きすぎて、しゃっくり出そう。

しゃっくりって、
驚くと止まるはずなのに。

なんとかベリージュースで流し込む。

「どうして知ってるんですか？」

重岡、口が軽過ぎ。

それは困る。

・・・どうして困るの？

淳太先輩に知られたくないから？

「昨日、偶然高速のサービスエリアで見てもうてん。誰にも言わんとくな」

「すごい偶然ですね」

なんか恥ずかしくなってきた。

あそこで痴話喧嘩して、
手をつないだような。