明日の君に会いたくて２ (ページ40)

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「ちやほやされるのも今のうちだから。
せいぜい楽しめば」

最後に置き土産を残して、
控え室を出てった。

重岡と照史先輩が待ってるけど。

みのり先輩がこの辺りにいる間は、
ここを出られない。

「A、あんなの気にすることないよ。
ほら。
みのり先輩はもてたことないから。
僻んでんだよ」

亜美が辛辣なこと言ってる。

「けど、ぐさってきた・・・
私のしてること、最低だもん」

「最低じゃないよ。
あんないい男二人に言い寄られたら、
迷うっしょ。
しかも。
５年も待ちわびてた人だよ？
そりゃあ、女なら誰でも、
地震並みにグラグラ揺れるよ。
ゆっくり考えたらいいんだよ。
明日も明後日も。
その次も。
この先の未来ずっと一緒にいたい人は、
どっちなのか。
どっちでもないのか」

亜美がいてくれて良かった。

「亜美と話すと気分が楽になる」

「ありがと。
私も迷ってるもん。
照史先輩のこと。
全然タイプじゃないのに。
不思議なもんで。
好かれてると、意識しちゃうっていうか。
今まで気付かなかったいいとこに目がいくっていうのか」

「分かる。
この人、こんなにいい男だった？ってなるよね」

つい言ったら、亜美が笑った。

「その調子。
この先、年取ってく一方なんだからさ。
みのり先輩の言うように、
こんなモテ期はなかなか来ないかもよ？
楽しまなきゃ」