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「寝たふりしてたんですか。
私、あの時、寂しくて・・・
惨めだった」

「ごめん。
そうでもせんと。
何するか分かれへんかったから。
その時にはほんまに好きになってもうてたから・・・
さっきも。
仕事頑張って、疲れて寝てもうて。
俺の前で気ぃ許してくれてるんやなって。
嬉しいて・・・
あんまりにも愛しいて・・・
けど寝てる時に勝手にキスするなんて最低やんな。
許して欲しい・・・」


なんて答えたらいいのか、
分からない。


「いえ。
大丈夫です。
答えは・・・
もう少し待って下さい。
ちゃんとお返事しますから」


答えなんか出せそうにない。

「うん。
俺を選んでくれたら。
今度こそ幸せにするから」


軽く抱き寄せられて。

めまいがしそう。


なんとか腕の中をすり抜ける。


「帰りましょ。
明日から3日間おもちゃ博です。
頑張んないと」


その後、考えよう。


今はまだ・・・


心の中がぐちゃぐちゃ。









おもちゃ博は3日連続盛況で。


目の回る忙しさ。


重岡とも淳太先輩とも、
話してる暇なんてない。


重岡、一人で考えるって言った通り、
連絡ないんだ。



最終日の今日。

これから、
照史先輩と亜美とお花見に行く約束してるのに・・・

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作者名:fool | 作成日時:2017年7月23日 14時

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