明日の君に会いたくて２ (ページ35)

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傷付けた。

すごくすごく。

あんなにまっすぐに想ってくれたのに。

涙が溢れて止まらない。

このまま、なくしちゃうかもしれない。

もしそうでも、
全部、自分が招いたこと。

デスクに突っ伏して泣いてる私に。

「Aちゃん、大丈夫？
ごめんな・・・」

淳太先輩が苦しそうに言う。

淳太先輩は優しくて、
自分の気持ちより周りを大切にするところがある。

「いえ。
淳太先輩のせいじゃないから・・・」

私が二人にちゃんと話してなかったから。

それに・・・

重岡と付き合うって決めたくせに、
ずっと揺れてた。

淳太先輩と再会して、
今度はちゃんと好きって言ってもらえたことが嬉しくて。

抑えても抑えても。

ときめく気持ちがあったから。

全部、私のせい・・・

涙を拭いて、
立ち上がる。

私が泣くなんて、おかしいよね。

泣きたいのは、きっと重岡なのに。

淳太先輩が私を切ない目で見てる。

「・・・俺は後悔してない。
誰か傷付けても、
・・・Aちゃんが欲しい」

「そんなの淳太先輩らしくないです」

「らしくなくても。
一生後悔したくない」