明日の君に会いたくて２ (ページ32)

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私が告白した、

大学の校舎の屋上が見えるところで言うなんて。

淳太先輩はずるい。

「私は本気でした・・・
だから、すごく傷付いてた・・・」

「ごめん・・・
苦しめて。
俺も苦しかった。
ほんまに好きな子に、
わざと素っ気なくするん。
みんなで花火してた時。
Aちゃんから告白してくれて、
断らなあかんかったのに。
めっちゃ嬉しいて。
思わずうなづいてた・・・」

どんな事情があるのか知らない。

知りたくない。

知ったらきっと・・・

後戻り出来ない。

「もう昔のことです」

高速に車が乗る。

淳太先輩もそれ以上、何も言わなかった。

静岡の工場に着いたのは、もう夕方近くて。

工場長さんが、
積み込みやすいように、
商品を台の上に平積みしてくれてあった。

なんとか、全部揃ってる。

あの後、急いで仕上げてくれたんだ。

「本当にありがとうございます！」

淳太先輩と、工場の方と、
バンに商品を積み込んでく。

この商品はきっと、
明後日、他の店舗に入るたくさんの品物と一緒に運ばれる予定だったのに。

こんなミスで使った経費は、
どうなるんだろうとか。

頭の隅で考えてた。

村野さんに電話だけ入れて、
そのままとんぼ返り。