明日の君に会いたくて２ (ページ27)

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「やろ？」

そう言って、にちゃって笑って、
さっさと私の分も洗ってくれた。

「そうだ。
おもちゃ博の日ね。
終わってから、
お花見に行かない？」

何気なく言った言葉で。

「うん。
ええで」

重岡が思ったよりも目を輝かせたから、ぴっくり。

「亜美と照史先輩も一緒なんだけど」

だけど、追加したら、
ちょっと拗ねた顔になった。

「デートに誘われた思って、
はしゃいだのに違うんか」

「ダブルデートもデートだよ」

「まあそうか。
けど、なんで照史先輩と亜美が？」

「それはお察し下さいよ」

私の言葉にまた、目をまん丸にしてる。

いちいち母性本能に働きかけてくるから。

可愛いぃって、
もう声になっちゃいそうだぞ。

「・・・じゃあ行くな？
また夜、電話するから」

「うん。
待ってる」

淳太先輩のことは、
言えなかったけど・・・

私、ちゃんと彼女してるよね？

重岡の傷付く顔は見たくないんだ・・・

それから二週間は怒涛の忙しさで。

仕事に追われるだけの毎日。

淳太先輩とは会社では顔を合わすけど、
あれからは、
何も言われてない。

なんなら、あの告白自体が夢だったのでは？

最近、疑いつつあるぐらい。

今日は、朝から、
子供用品専門店での促進販売会用の商品の搬入日。