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気まずい顔して、
私と淳太先輩の顔を交互に見てる。


「あんな、
俺と淳太先輩、
高校の先輩後輩やねん。
あんまり社内の人には言うたらあかんて、
淳太先輩に口止めされてて。
隠してたみたいでごめんな・・・」


重岡に先に謝られちゃった。


「そうやねん。
けど実はさ、
Aちゃんも大学の後輩やねん」


淳太先輩が、
何でもないように、
重岡に言う。


「そうなん?
めっちゃ偶然やん。
淳太先輩、俺な・・・」


重岡、何を言おうとしてる?

まさかまさか。

私たちのこと?

まずいのでは?


「社内では個人的な関係は、
絶対に気付かれないようにしないと。
ねっ、し、重岡」


あんまりにも慌ててたから、
ちょっとどもっちゃった。


「せやな。
淳太先輩、やなくて、
中間部長、
売れ筋はこちらです。
で、廃盤が一番奥の一番上。
けどええもんいっぱいあるねんで。
俺は割と・・・」


重岡が私の持ってるボードゲームを見た。

それから指差して。


「俺、これ好きや」


そうにこって笑って言った。


「私もです」


私も重岡に賛同する。


「ありがとう。
二人とも忙しいねやろ。
ちょっとここで一人で勉強してくわ」


淳太先輩に言われて、
重岡と二人で倉庫を出る。




廊下に出て、
エレベーターに乗り込んでから。

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作者名:fool | 作成日時:2017年7月23日 14時

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