おはなし4。 ページ6
辺り一面、何にもない。
その中で立ち尽くしてるのは、私だけ。
誰かに指示されて来たわけじゃなくて、
自分の意思で私はこの地に足を踏み入れた。
昔あった家はなくなって、
そこには大きい研究所があった。
私にとっては好都合だった。
これで私はやっと過去を忘れられる。
そう思ったのに。
涙が止まらない。
拭っても拭っても次から次へと出てくる。
「…情けない……な……」
自分で言ったくせに、傷ついてる私がいる。
父親は今もどこかで絶対に生きてる。
きっとヘラヘラしてるんでしょう？
悪魔のような、化け物のような娘がいなくなったから。
でもね、あなたが嫌った私はここにいる。
いつか復讐をするために私は強く、
弱さを隠して生きてきた。
実際に私は強いから。
人類にとって最も脅威になる存在、だって。
笑わせてくれる。
「…自分の身は自分で守りなよ」
そばにあった子供の死体のそばに、私は花を置いた。
何の罪もない子供を殺している私。
でも、恨むならあなた達の親を恨んでね……？
生暖かい風が吹く。
私の頬を撫でて、髪の毛を揺らして通り過ぎていく。
これが、新たな出発の知らせだと
知りもしないで。
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猫ネコ - このお話面白いです！ フェイはかわいいしかっこいい 泣いちゃった (2014年1月3日 18時) (
レス) id: bb7803b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - この小説、とっても面白いです！感動して泣いてしまいました。 (2013年12月24日 11時) (レス) id: 217428fe39 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - この小説、とっても面白いです！感動して泣いてしまいました。 (2013年12月24日 11時) (レス) id: 217428fe39 (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ♪ - とても長いですね！でも、とても面白いです！3DSもってます？？ (2013年10月15日 16時) (レス) id: 0e98e27daa (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - この、小説はじめてみました。がんばってください (2013年9月7日 20時) (レス) id: 8787b320d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさな♪ x他1人 | 作成日時：2013年1月5日 22時
