129話だよ、多分 ページ33
視界がぼやける
状況が何も理解できないまま私は体を起こした
「ここは…」
ぽつりと呟いて焦点が定まらない目を動かして
場所を確認する
ここはどこだろう
少なくとも屋外ではないようだ
私はベッドに居るし
何で私こんなところにいるんだ
いろいろ思い返していくともうろうとしていた意識が
ハッと覚醒する
外はすっかり日が落ちて真っ暗だった
窓を開けて外を見る
「いない」
何を見て言った訳じゃないけど
私は何を探していたんだろうか
でも思ったいないと
何がいない
何が足りない
それは私にも解らない
むしゃくしゃして頭を乱暴に掻き毟った
ホントにもう私はなんなのバカなの
馬鹿だけど
「起きたのか」
盛大なため息を吐くと
ドアの開く音と共に誰かが入ってきた
慌ててドアの方に駆け出す
「う、わっ」
頭がぐわんと揺れる様な変な感覚がして
足は下にあった楽譜に取られて
盛大に転んだ
「っ…お前」
「ったいなぁ…もう」
凄い音がして何事だ、と皆が集まってくる
私が立ち上がるとそこには
見慣れた11人とマネージャー
「あー…どう、も」
私はしどろもどろに視線を泳がせながら言う
マネージャー事葵ちゃんが「もう!」と声を荒らげる
私は怖気づいて1歩引いた
「なんであんな無茶するの!」
「え、と」
私どうなったんだっけ
葵ちゃんの剣幕が怖くてそんなこと言えないけど
「風峰、練習中に倒れちゃったんだよ」
ただ葵ちゃんの説教を受け流して聴いていると
瞬木が微笑みながらそう言った
え、私が倒れた
「そうなの?」
「そうそう」
「えぇ…」
「で、運んだの井吹ね」
「え」
更に驚いた
井吹を探すと後ろに居て部屋を見渡していた
「うわぁああ!お前何見てんの」
「いい加減部屋片付けろよ」
「置いておく場所が無いんだからしょうがないでしょ」
皆が口々に片付けろといい始めた
「大体これ…楽譜?なんでこんなもの」
「一応まだ部長は続いてるんだよ
上手い具合に指が動かないから編曲してくれってさ
一つをズラすと不協和音になっちゃって汚くなるから
全部のパートと合わせなくちゃいけなくて
でも中々合わなくて、気付いたらこんな状態
私の今の家もこんな感じ。
片付けなきゃとは思っても追いつかないんだよね」
そう言うと呆れたように井吹がため息をついた
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六花 - 「靴紐結ぶの忘れてたぁぁぁ!!!」のくだりが…（笑） (2015年2月14日 10時) (
レス) id: 0a3b44450e (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - はじめまして！面白かったです！実は僕も小説書いているので良かったら読んでみてください「斎拓」で検索です！後僕と友達になりませんか？いろいろ話したい事があるので… (2013年9月20日 1時) (レス) id: a0ace8b351 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 旅立ちの猫@COROSさん» 続編できました!ありがとうございます!これからも見てくれると嬉しいです!! (2013年9月18日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
旅立ちの猫@COROS - 続編楽しみにしてます！おめでとうございますっ！！ (2013年9月17日 0時) (レス) id: be22eb39a2 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 白滝だっ､､、あっ白竜だっ//さん» 忘れた頃に更新しちゃう青たんです。お待たせしました!さらにお待たせしてしまうかもしれませんがこれからもこの小説を宜しくです!!ありがとうございました!!! (2013年9月13日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青たん＠文才無 | 作者ホームページ：http://now.ameba.jp/aotan-apple/ http://www.nicotto.jp/user/mypage/index?us...
作成日時：2013年7月14日 21時
