116話だよ、多分 ページ20
「野咲」
ハッとしてボールを受け取るさくらちゃん
私は前へ駆け出す
「A!」
私にボールが回ってきた
今度こそ…っと意気込む私を他所に
足元が狂う
――靴紐縛るの忘れてたァア!!
右足が引きつった
あ、ダメかもしれない
前のめりに倒れた私だったが
「ぶっ」
恐ろしいことにボールが顔面に当たって
跳ね返ったボールは剣城君の方に飛んでいく
「な、何!?」
こっちがそう言いたい
本気で私は何だよ何これ
むちゃくちゃ足と鼻が痛い
謎の連携プレーによりボールは前へ送られていく
そしてそれは瞬木の方へ飛んでいく
私がフラフラと立ち上がると瞬木は空にいた
普通に空にいいた
飛んでた
「『パルクールアタック』ッ!！」
そしてシュートを放った
放物線を描きボールはゴールへ吸い込まれるように入っていった
相手GKは成すすべも無く得点を許してしまう
そしてイナズマジャパンは同点に追いついたのである
皆が口々に褒める
私はちゃんと靴紐を結んで駆け寄った
「風峰!俺やったよ!!」
「うん、雄太君たちもきっと喜んでる!」
「ありがとう!」
私は雄太君たちがいるであろう
観客席を見渡した
歓声は最高潮だ
あと一点で勝ち越しだ
私たちは頷きあってからポジションに戻る
靴紐を踏まないように注意しながら走っていると
再び瞬木に呼び止められた
「ん?何?」
立ち止まって振り返ると
いい笑顔の瞬木が立っていた
片手を上げている真意を読み取れず首を傾けた
「ほら、ハイタッチ」
そういわれて「あぁ、そういうことか」と
私も片手を上げた
身長的に難しかったけど
パンッ
乾いた音がグランドに響いた
こういうのってチームって感じがしていいなぁ
と私は再び笑った
「勝てるといいね」
「勝てるといい…か」
私が言った言葉に少し悩むような素振りを見せる瞬木
何か変な事言ったかな、と顔色を伺う
瞬木は私にふわりと微笑むと
「勝つよ、絶対」
そう言った
「じゃあね」と告げて前線に戻る瞬木の背中を
私はくすっと笑みをこぼしながら眺めていた
「そうだね、勝つんだよね」
私は瞬木に背を向けて
DFのポジションに戻っていった
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六花 - 「靴紐結ぶの忘れてたぁぁぁ!!!」のくだりが…（笑） (2015年2月14日 10時) (
レス) id: 0a3b44450e (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - はじめまして！面白かったです！実は僕も小説書いているので良かったら読んでみてください「斎拓」で検索です！後僕と友達になりませんか？いろいろ話したい事があるので… (2013年9月20日 1時) (レス) id: a0ace8b351 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 旅立ちの猫@COROSさん» 続編できました!ありがとうございます!これからも見てくれると嬉しいです!! (2013年9月18日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
旅立ちの猫@COROS - 続編楽しみにしてます！おめでとうございますっ！！ (2013年9月17日 0時) (レス) id: be22eb39a2 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 白滝だっ､､、あっ白竜だっ//さん» 忘れた頃に更新しちゃう青たんです。お待たせしました!さらにお待たせしてしまうかもしれませんがこれからもこの小説を宜しくです!!ありがとうございました!!! (2013年9月13日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青たん＠文才無 | 作者ホームページ：http://now.ameba.jp/aotan-apple/ http://www.nicotto.jp/user/mypage/index?us...
作成日時：2013年7月14日 21時
