115話だよ、多分 ページ19
そうして鉄角君の元へ転がっていくボール
ホッと一息つくと「しまった」という声が聞こえた
誰の声かはわからないけど聞き覚えがあったのでイナズマジャパンだろう
――私のせいだ
慌ててボールを追いかける
「はぁ…はぁっ…」
でも足はもう動かなかった
何としてでも奪わなければ私のミスをなんとかしなくちゃ
「あっ」
右足が引っ張られる
スパイクの紐を左足が踏んでいた
こんなときに私は何をやってるんだよ!!
勢い良く地面に叩きつけられた
「ぐっ」とうめき声を出すと
笑いを堪えるかのようにチラッとこっちを見た相手と目が会った
――ざまぁ
… 腹 立 つ ッ ! ! !
だけど私に駆け出す気力も力も残ってなくて
止めてくれと井吹をただ見つめるだけだった
井吹は私を見てた
何を言うわけでもなく敵へ視線を戻すと
意識を集中させる
「止めて見せるッ!」
井吹は駆け出す
そして突き出した右手がボールに当たった
見事ゴールを守りきったのだ!
「ナイスセーブ!!」
思わず私はそう声を掛けていた
なぜかは解らないけど本気で嬉しかったのかもしれない
重苦しい関係はナシにして純粋にチームメイトとして
肩を抑えた井吹はすぐに視線を戻す
ペナルティーエリアだっけ、そのエリアの外に転がったボールは
ビックウェイブスのチャンスボールになっている
井吹が再びボールを睨む
「『メガロドン』!」
サメのような鋭いシュートが井吹に向かって
一直線に飛んでいく
「終わらせてたまるかッッ」
叫んだ井吹はあの必殺技を繰り出すために
強く強く手を握り締めて
高く高く飛び上がった
「『ワイルドダンク』!!」
見事にあの『メガロドン』を防いだのだ
私が起こしたミスのせいだけど
心の底からほっとした
「ありがとう」
ほっと息をつきながら井吹に小さく呟いた
当の本人は「やるな!」「すげぇ!」と言われて
嬉しそうに笑っていた
「もたもたするな!」
神童君が叫ぶ
井吹は一瞬不機嫌そうな顔をしたが
切り替えたのか辺りを見渡す
私にもマークがついていて離れてもらえそうに無い
どうしよう、だれかフリーの人は…
あ、いた
「井吹、あっち!」
私はそう叫ぶ
井吹は私が言った方向を向くと
そこにいるのはさくらちゃん
一人フリーだったさくらちゃんに井吹はボールを蹴った
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六花 - 「靴紐結ぶの忘れてたぁぁぁ!!!」のくだりが…（笑） (2015年2月14日 10時) (
レス) id: 0a3b44450e (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - はじめまして！面白かったです！実は僕も小説書いているので良かったら読んでみてください「斎拓」で検索です！後僕と友達になりませんか？いろいろ話したい事があるので… (2013年9月20日 1時) (レス) id: a0ace8b351 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 旅立ちの猫@COROSさん» 続編できました!ありがとうございます!これからも見てくれると嬉しいです!! (2013年9月18日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
旅立ちの猫@COROS - 続編楽しみにしてます！おめでとうございますっ！！ (2013年9月17日 0時) (レス) id: be22eb39a2 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 白滝だっ､､、あっ白竜だっ//さん» 忘れた頃に更新しちゃう青たんです。お待たせしました!さらにお待たせしてしまうかもしれませんがこれからもこの小説を宜しくです!!ありがとうございました!!! (2013年9月13日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青たん＠文才無 | 作者ホームページ：http://now.ameba.jp/aotan-apple/ http://www.nicotto.jp/user/mypage/index?us...
作成日時：2013年7月14日 21時
