108話だよ、多分 ページ12
そこから試合の流れが変わるかと思えばそうでもない
さくらちゃんはやっぱり本調子ではない
ホイッスルが鳴ったとたん大きくなるバケモノと同時にさくらちゃんの顔も沈んでいく
ボールをキープして上がるさくらちゃん
パスを出せばいいのに
後ろから追い抜こうとする敵チームに気付いていないのか一人で上がっていく
「隙だらけだ」と、指摘されたのと同時に
さくらちゃんからボールは奪われた
私はすぐ奪った本人の前に立ちふさがる
しつこく粘る
私はそのときとある疑問を抱いていた
手に取るように解るのだ
これから相手が何処に動くのか
誰にパスを出そうとするか
今後ろに誰がいるか
何処にいるか
わかる、取れる
「何っ」
「神童君!」
確信と共に私はボールを奪って神童君にパスを出した
神童君は驚いたようにボールを受け取った
瞬木が感嘆の声をもらした
「風峰の後ろに居たのによくパスが出せたね…
次もよろしくね」
私は頷いて持ち場に戻る
だけどいつの間にかボールは相手に奪われていて
持ち場に戻る私を追い抜いてゴールへと向かっていく
早い…っ!
ゴールの前には誰も居ない
守れるのは井吹だけだ
イナズマジャパンのゴールを守るのは井吹だけだ
誰もの視線が二人に注がれる
バケモノが主張するように大きくなったのを感じた
それは井吹へ向かっていく
そのとき私ははじめて気付いた
――井吹も不安を感じているんだ
あたりまえのはずなのに
私の中で強い奴というイメージが定着しているせいだろうか
「『メガロドン』!」
強い強いシュートが井吹へ向かっていく
バケモノも井吹へ一直線だ
『マケタラオマエノセイダ』
『オマエノセイダ』『ゼンブゼンブ』『オマエノセイ』
私の頭に唸り声のように響く
思わず視界が眩んだ
『トメロトメロトメロ』『トメナキャオマエニカチワナイ』
価値なんかお前らが決めることじゃないだろう
この場所に立ったことも無いお前らが決めることじゃない
井吹が努力してきたことは知ってるんだ
お前らの見えないところでずっと頑張ってたんだ
私とは違う
井吹は私と違って解ってるから
ちゃんと前を向いているから
「今度は俺が守るッ!!」
――絶対
「うぉおおおおおおおッ!!!」
――絶対
「『ワイルドダンク』ッ!」
―――止めてくれる
ボールは井吹の足元にあった
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六花 - 「靴紐結ぶの忘れてたぁぁぁ!!!」のくだりが…（笑） (2015年2月14日 10時) (
レス) id: 0a3b44450e (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - はじめまして！面白かったです！実は僕も小説書いているので良かったら読んでみてください「斎拓」で検索です！後僕と友達になりませんか？いろいろ話したい事があるので… (2013年9月20日 1時) (レス) id: a0ace8b351 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 旅立ちの猫@COROSさん» 続編できました!ありがとうございます!これからも見てくれると嬉しいです!! (2013年9月18日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
旅立ちの猫@COROS - 続編楽しみにしてます！おめでとうございますっ！！ (2013年9月17日 0時) (レス) id: be22eb39a2 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 白滝だっ､､、あっ白竜だっ//さん» 忘れた頃に更新しちゃう青たんです。お待たせしました!さらにお待たせしてしまうかもしれませんがこれからもこの小説を宜しくです!!ありがとうございました!!! (2013年9月13日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青たん＠文才無 | 作者ホームページ：http://now.ameba.jp/aotan-apple/ http://www.nicotto.jp/user/mypage/index?us...
作成日時：2013年7月14日 21時
