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「ごめんなさい、」
壱「なんで謝るん?
やっぱドッキリやった?」
悲しみを含んだ顔で
微笑みながら私を見る彼
「いや、ドッキリではないんですけど…」
「壱馬く、壱馬さんからしたら、
2年も付き合った女の記憶がないって、
相当辛いかなって、思いまして」
名前を言い換えた私はまた
彼の眉を下げてしまっていた
男性と付き合った経験がない私からすれば
すべてが違和感でしかない
しかし、今までの距離感を拒む私は
彼にとっての違和感でしかない
お互いが無言のまま時間はすぎ
気付けば11時を過ぎようとしていた
グゥ〜
壱「ふっ…笑」
こんな緊張感のある場面で
何をやっているだ私のお腹は!
恥ずかしさで顔を染め
下を向く私に
彼は優しく微笑んだ
壱「もうこんな時間やから、
ブランチになってまうけど
なんか食べよか」
「…はい」
少し気まずいまま
キッチンへと向かう彼の後を追う
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Jas(プロフ) - はじめまして!このお話とてもおもしいです!続き待ってます! (2020年12月16日 10時) (レス) id: ed6d7cc148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2020年1月14日 22時