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お互いがお互いの現状を話して
とりあえず理解はしたが
納得はできていない私と彼
今まで彼氏というものに
縁がなかった私の
初めての相手があの川村壱馬
ということに混乱しかない私と
2年記念日であり
更に、お互いが丸一日オフ
というおめでたい日であったのに
記憶がないという彼女を目の前に
少し不機嫌そうな彼
現状を話し終えた後
スッピンという恥ずかしさと
人見知りと混乱で
未だに彼の目を見れない私に
彼は黙り込んでしまった
壱「ほんまに?」
疑いと少しの不満を含んだ声で
私に声をかける彼
とりあえず落ち着こうと
ベッドからリビングのソファーに
移動してから
沈黙を破ったのは
彼のその声であった
驚いてパッと顔を上げると
少し悲しみを含んだ目で
私を見る彼
近い
近すぎる
人1人分ほどしか空いていない距離で
座ってしまったからか
手を伸ばせば届く距離に
あの、あの川村壱馬がいる
恥ずかしさから顔が赤く染まる
壱「顔真っ赤やで」
彼が私の頬めがけて手を伸ばす
が、その手は頬に触れる前に
元あった場所に戻されてしまった
ビクッと驚き、目を見開いた私をみて
彼の眉はまた下がってしまった
壱「Aにとって、
俺はただの他人なんやもんな」
私から目を逸らし、
床を見つめながら
彼はそう呟いた
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Jas(プロフ) - はじめまして!このお話とてもおもしいです!続き待ってます! (2020年12月16日 10時) (レス) id: ed6d7cc148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2020年1月14日 22時