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さっきまで付いていたテレビは消され
沈黙が続く
壱「「あのさ、/あのっ!」」
見事に声が重なった
「あ、ごめんなさい、なんでしたか?」
壱「ん、ええよ、Aから先言って」
朝とは違う、穏やかな声に
思わず従ってしまう
「……私って、ここにいてもいいのでしょうか」
洗い物をしながら考えていた疑問をぶつける
壱「…え?」
驚き、という言葉が
ぴったりの顔をした壱馬くん
「あのっ、私達ってアーティストさんと
ただのファンのじゃないですか、
ただのファンがこんなに
いい思いしていいのかなって、」
壱「……」
少し眉間に皺を寄せて床を見る壱馬くん
「迷惑なら、今すぐにでも出ていきます、
実家は…あんまり帰りたくないので
まずは誰か友達の家にでも…」
また彼を怒らせてしまったかと
早口で話す
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Jas(プロフ) - はじめまして!このお話とてもおもしいです!続き待ってます! (2020年12月16日 10時) (レス) id: ed6d7cc148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2020年1月14日 22時