13 壱馬side ページ13
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途中だった料理を完成させて
Aの待っている机まで運ぶ
Aが大好きなトマトも一緒に
トマトを見た瞬間
目を輝かせたA
トマトが大好きなんは
変わってへんのやなぁ
照れるとすぐ赤くなる顔も
トマトが大好きなところも
好きなものを黙々と食べるところも
なんも変わってへん
Aのまんまやん
俺が好きやったAのまんま
そんなこと考えてたら
ポロっと出てしまった俺の口癖
「かわええなぁ…」
パッとこちらを見る彼女
あかんあかん
癖で声に出してしもた
Aにとって
今俺はただの他人なんやから
そう自分に言い聞かせる
あぁ、この顔
この顔がほんまに好き
トップ5に入るぐらい好き
Aは基本的に
好き嫌いせえへんから
なんでも美味しそうに食べるけど
トマトを食べとるときは別格
幸せ全開の顔で笑っとる
俺はあんま野菜好きやないけど
この顔が見たいから
トマトだけは忘れず買ってくる
トマト買い忘れて
1日口聞いてくれへんときもあったしな笑
あ「本当に私のこと知ってるんですね、」
…あぁ、そうやった
この思い出も
今はもう俺だけしか知らへんのか
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Jas(プロフ) - はじめまして!このお話とてもおもしいです!続き待ってます! (2020年12月16日 10時) (レス) id: ed6d7cc148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2020年1月14日 22時