検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:59,842 hit

12 壱馬side ページ12

.







まあとにかく、
彼女のほうが
環境も生活も
何もかもが変わってしまったに違いない。









それなのに俺は、
自分だけが被害者のような態度で
彼女に接してしまった。









あぁ、という後悔をもちながら
彼女の方を見た。









彼女はただボーッと、
窓の外を見ていた。









好きやなぁ。









彼女の横顔を見て思う。









眠そうな一重の目
(本人はパッチリ二重になりたい言うとるけど)
小さな鼻
ぷっくりとした唇
すぐに赤くなるふっくらとした頬
猫背気味な背中
絶対に俺より重いって言い張る身体
そして
これだけは自慢できる、という
毛先だけ赤いさらさらな長い髪









挙げ出したらキリがないぐらい
好きなところしかない









世間一般的に見たら可愛くない(本人談)
らしいが俺からしたら
可愛いでしかない
可愛いの塊









可愛い、可愛い言いすぎて
ここ1年ぐらいは
一切照れんくなってしまった









これは俺の失態だ、
でも可愛いもんは可愛んやで
しょうがない









こんなことAに直接言ったら
しらけた目でみられるんやろうなあ
とニヤける顔を抑えつつ
彼女をもう一度見る









…そうやった
記憶ないんやった









感情の起伏の激しさから
ため息が出る。









それが聞こえてしまったのか、
タイミングよくこちらを見る彼女









誤魔化すようにテレビをつけた俺に
お礼を言い、興味深そうにテレビを見始めた

13 壱馬side→←11 壱馬side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
526人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Jas(プロフ) - はじめまして!このお話とてもおもしいです!続き待ってます! (2020年12月16日 10時) (レス) id: ed6d7cc148 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年1月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。