11 壱馬side ページ11
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彼女と出会い、
彼女に惹かれ
付き合うようになった日から
今日で2年
朝起きたら
彼女の記憶はなくなっていました。
状況は理解したつもりだけど
やっぱり慣れない
距離感も
思い出も
関係性も
すべてリセットされてしまった。
手を絡めたら、握り返して
微笑んでくれる彼女は
もういない。
彼女の無意識のうちに出る
言葉や、反応が
俺の心の傷を少しずつ
少しずつ、抉ってくる。
そんなこと思いながら過ごした午前中
Aの好きな焼きそばを作りながら
ふと我に返る。
俺にとっては、
彼女の記憶がなくなっただけ
でも彼女にとっては
朝目が覚めたら
知らない土地
知らない家
知らない男
…まあ知らないって言っても
ファンやったって言ってたから
完全に知らんわけではないけど
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Jas(プロフ) - はじめまして!このお話とてもおもしいです!続き待ってます! (2020年12月16日 10時) (レス) id: ed6d7cc148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2020年1月14日 22時