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寝起きから一気に冴えた頭で考える。
しかし、
いくら考えても思い当たる人物がいない。
ただでさえ友達が少ない私に、
ましてや、男の友達なんて
片手で余る程度しかいない。
落ち着かない頭で昨夜のことを思い出す。
昨夜はバイトを終え、終電で帰宅。
汗でベトベトな身体を雑に洗い
髪も乾かさずに寝てしまった、はず
なのに、頬にかかる髪を撫で、思考が止まる。
髪を乾かさずに寝てしまったときの
ゴワゴワ感がない。
記憶には見当たらないが
昨日の私はきちんと髪を乾かしたのだろうか、
?「今日で2年やな」
「……」
?「昨日はごめんな、あんな言い方して」
目の前の彼が何かを話している。
しかし、なにも内容が入ってこない。
低く、落ち着いた声
前髪で隠れた綺麗な目
目の前で何も喋らない私に不安を感じたのか、
下がったままの眉
「壱馬くんだ…」
頭で考えるよりも先に、出てきた声
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Jas(プロフ) - はじめまして!このお話とてもおもしいです!続き待ってます! (2020年12月16日 10時) (レス) id: ed6d7cc148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2020年1月14日 22時