154話ッス!! ページ9
「あ、ごめん…怒らせちゃった?」
瞬木が申し訳なさそうに言った
私は特に気にする様子も無く
首を横に振った
「自分でもそう思ってるから、平気」
瞬木は曖昧に笑って
みんなの輪に戻っていった
そうすると九坂君はどうするのか、という議論が始まる
「俺は11人皆でサッカーがしたいんです!！」
キャプテンが言った
周りは悩む、試合に出られるのは11人
でも九坂君をプレーに入れるのはチームの連携を乱す原因になりそうで不安だ
そこで、だ
「そうだ!風峰さん、後半出たらどうだい?」
名案だ、とでも言いたげな顔で
皆帆君が私に言った
なんだか皆帆君と話すの久々な気がする
「えぇ…キャプテンの言う11人は私の居ない11人でしょ?」
キャプテンは急に焦って
「え、いや…風峰も居てこそのIJだと思ってるよ!」
と返してきた
あぁ、言い方が悪かったかな
私は苦笑いをして返した
「ごめんごめん誤解を招いちゃったみたいだけど
そんな意味深に考えないでって」
今度は私が慌てて弁解する
そんな妬んでるみたいな解釈はしないで欲しい
第一私は試合に出たくないんだよ
どうしたら伝わるかな
と「あーっと」とか「うー」とか
唸りながらしどろもどろに続ける
「単純に九坂君とサッカーがしたいんだよね?
多少…いや、かなり不安だけど交代は遠慮しとこうかな」
皆帆君があからさまに残念そうな顔をした
またいつか出る日来るから
それまで待っててください
それまでここに私が居ればの話だけど
とりあえず私はあの厳ついのと対面したくないのだ
監督も九坂君を出す気で居るみたいだし
私がそう付け足すと
皆が監督を見た
監督のサングラスがキラリと太陽に反射して光った
「後半、交代は無しだ」
皆は何も言えずに
黙りこくってしまった
ただみんな不安でいっぱいの表情をしていた
そんな状態でも時間は経つわけで
重苦しい空気の中で
後半が始まった
九坂君に先ほど決まった
「九坂君をプレーから外す」という戦略を伝えずに
ホイッスルが鳴る
九坂君は一体どう思うんだろうか
そういう考えが浮かぶと
もう私は試合を見る気にもサッカーをやる気にもなれなかった
早く、終わんないかな
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青たん＠卓球部(プロフ) - 高嶺 惟緒さん» 返信遅くなってすいませんっありがとうございます!井吹と風峰は結構ジリジリしますよ〜これからも（笑）まだまだ先は長いですがこれからもこの作品を宜しくお願いいたします!!コメントありがとうございました!!! (2013年12月1日 18時) (
レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
高嶺 惟緒(プロフ) - 更新待ってましたー！この作品大好きなのでずっと待ってましたw主人公ちゃんと井吹じれったいなあと思いながらも楽しく読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2013年11月27日 3時) (レス) id: 101a6a6b98 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 花♪さん» 返信遅れて申し訳ありません… テスト大変でしたー…たはは……花さんも頑張ってくださいね!更新頑張ります!! (2013年11月26日 17時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
花♪ - 私も期末がぁ・・・(´･_･`)マジでヤバイです。テスト頑張りましょう！！( ´ ▽ ` )ﾉ更新も頑張ってください！！ (2013年11月15日 21時) (レス) id: be97a93179 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 高嶺 惟緒さん» ありがとうございます!!更新最近出来なくて申し訳ないです…ごめんなさい…もうしばらくお待ちいただくことになるかと思われますが、気長にお待ちいただけると嬉しい限りです。更新頑張ります!! (2013年10月9日 21時) (レス) id: cd5eecfa11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青たん＠文才無 | 作者ホームページ：http://now.ameba.jp/aotan-apple/ http://www.nicotto.jp/user/mypage/index?us...
作成日時：2013年9月18日 19時
