パパになった伊野尾さん (ページ34)

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日常ページ34

Asaid

｢ん...｣

窓から漏れる日差しが眩しくて
目を覚ました

まだ五時...か
隣を見れば規則正しい寝息を立てて眠る
慧くんの姿

ぷっくりした唇から除く前歯が二本

｢...ふふっ｣

何だか子供みたい
可愛い...

慧くんに肩までタオルケットを掛けて
起き上がった

｢...わ、綺麗｣

ちゃんと片されてあるリビング
あれ、いつもより綺麗？と思ったり

これ涼介が片したのかな...

お皿も全部洗ってあるし...

お疲れなのかイビキをかいてソファで眠る光くんに落ちかけたタオルケットをかけ直して

メンバーを踏まないように
そっと歩いた

顔を洗って、少しだけお化粧をして
朝ごはんを作る

何作ろう、せっかく早く起きたんだし...
冷蔵庫なんかあったっけ...

｢...何もない...や｣

昨日全部食べちゃったんだね
あの人達...

どうしようかと迷っていると
ふわりと目を隠された

慧｢おはよ...｣

耳にかかる眠そうな声
この声は、慧くんだね

｢おはよう、早いね｣

慧｢ベットに居ないから、起きちゃった｣

｢ごめん、そんな悲しい顔しないでよ｣

慧くんが、ぎゅぅっと、私のことを
抱きしめて、まだ温かい彼の体温が広がる

寝ぼけた彼は可愛い
だって、甘えん坊だから

慧｢なにか作るの？｣

抱きしめられたまま、彼は私の耳元で話した

｢うん！でも、何もなくて...はは｣

慧｢...うーん、みんな起きてから買い物行く？それまでベットにいようよ...｣

甘えた猫みたいに、私の頬にスリスリ顔を付ける慧くん

｢...わかった、じゃぁ少しだけね？｣

慧｢...うん｣

まだまだ、朝は長いみたい

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