化け猫はモルモット -Kei inoo-

8話 ページ9

Aside





次の日





頭に包帯の巻かれた慧さんのところに
行く





私もまだ点滴は取れていない
でも仕事があるのでお構い無しに




｢おはようございますっ！体調どうですか？！寒気は収まりました？｣





慧『…頭が……痛い……それから……震えが止まらない……』





昨日のガス実験のあと、慧さんはパニック障害を起こして頭を壁に打ち付け




過去に浸っていた








｢…はい、わかりましたっ…｣




慧『それ……大丈夫……』





おお、ここ何ヶ月か無視されていたのに
自分から話しかけてきてくれたよ慧さん





｢大丈夫ですよ、慧さんの命には変えられません｣






ﾋﾟｮｺﾝ……






｢あ！反応したっ！｣







お耳と尻尾が生えてきて
ぴくりと動いてる






慧『…そ…』





こんなに素っ気ないけど
私を助けてくれたり、根は優しい人なんだな






｢あ！今日は光委員長に頼んで！じゃーん！鯖の味噌煮です！｣






慧｢…え｣





私の目の前にさっと来て
ガラスに額をくっつけてる



顔が笑笑






｢…好きなんですね｣






慧｢……昔にね｣







そんな事言っちゃって〜



尻尾めっちゃ揺れてます

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