化け猫はモルモット -Kei inoo-

12話 ページ13

Aside




慧｢…ねぇ、なんで中にいるのか聞いてんだけど｣




｢へっ？！……えとっ…｣



さっきキスされてから私は動揺しっぱなしで
忘れようと必死に血を拭いていた




慧｢…やっぱ俺なんかしたんだ｣





Σ(・ω・；)ｷﾞｸｯ





｢してないって…ません｣




慧｢…日本語おかしぃよ｣




彼の伸びた前髪からふっと笑う目が見える




｢…ほんとに、何もありませんから…今はしっかり休んでてください……｣




うずくまって寝てる彼に毛布をかけて
頭を撫でた




慧｢…俺は…その手が好きだよ｣




｢…っ///////｣





慧｢この前のお返し……ふぁぁ｣





猫の耳がﾋﾟｮｺﾝと飛び出して
白い尻尾が私の頬を撫でた









慧｢…すぅ…｣




私の手を握ったまま眠る慧さん




ゆっくりその手を離して
また掃除をし始めた





｢ドキドキする……｣





ぎゅって掴まれてるみたいに胸が苦しい






光｢…おーい、A上がる時間だぞ〜｣




｢あ、はぁいっ……｣




まさか……ね



慧さんのことが好きなんてこと……ないよね

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