化け猫はモルモット -Kei inoo-

10話 ページ11

Aside




｢……どーして｣




慧｢んー？なんかわかるんだよ……もう２ヶ月近く一緒にいるし……お前が抱え込みやすい性格なのも｣





｢…そーなんですか…まぁ、あってます……｣





慧｢…そんな抱えるなよ、人間いつかは死ぬし
それが早いか遅いかってだけだろ？｣





お米を口の中にモグモグ含んで
私の方を見て話す彼



なんで、そんな呑気なのか…
おかしくて



｢ふふっ……慧さんのそーいう所好きです｣




慧｢…｣



少し驚いたように私を見たけど
ふっと笑った慧さん





少し心が通った瞬間だった









そんな時間を飲み込むように





あの時間がやってくる









慧｢っあ！！！…はぁっやめろっ…｣





あの時の彼はどこに行ったのか…





私は目を瞑って下を向く





光｢…だめだ、出血が多すぎる｣




今回は注射での薬の投入



数分すると、吐血を起こし



頭を抱えて、叫び出す彼



そして言うんだ



慧｢…歩夢っ…｣




そう、彼の恋人




歩夢(あゆ)さんの名前を



でももう、彼女は自 殺をして



亡くなったという




それを自分のせいだと言っていた慧さん







｢光委員長…っ、もう辞めましょ？！｣




光｢…いや、あと少し見よう｣




｢っ……｣









お願いです



早く終わってください……

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