〇 ページ3
涼「ほい!元気出せ伊野ちゃん」
慧「ほぇ...」
「慧鼻水...ww」
散々泣いてた慧の目の前に
涼介の作ったカルボナーラが置かれた
どれくらい泣いてたか分からないけど
涼介なりに慰めてくれてるのかな
涼「ほら!食った食った!」
慧「山田ぁ...ありがとぉ」
涼「いいってことよ!」
「ありがと、涼介」
涼「Aの分もあるよ、食って元気だして明日からまた仕事頑張ろうぜ」
「うんっ」
ずっと、ずっと覚えていたい
この味も、この気持ちも
今日のことも
あの時はこんなことがあったね、大変だったねって
未来で笑い合いたいなぁ...
私は忘れないように、手帳を開いた
涼介のカルボナーラは最高に美味しい
元気がなくなったら涼介の料理を食べてねって
そう書いた
涼「ん?なになに俺の事?」
「元気がなくなったら、涼介の料理を食べてって書いたよ」
涼「間違いない!」
大「ちょっとぉ!山田も皿洗い手伝えよー!」
涼「はいはーい...じゃ、ごゆっくり」
「涼介っ...!」
涼「ん?」
「ありがとう」
いつ、涼介のことも忘れるか分からない
だから伝えるんだ
感謝の言葉をいつでも、どんな事でも
涼「おう!」
ぽんっと私の頭に涼介の手が乗せられた
その手はいつも以上に暖かかった
それから数日後
私の中での涼介の記憶が全て消えた
158人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ