# 52 ページ12
.
んんっ、……。
なんか…揺さぶられてる……？
それになんか、声が聞こえる……？
「……た、…こぉた………」
この声は………慧君？？
ゆっくりと目を開くと俺を揺すって起こす慧君。
「っ、…てぇ……」
ちょっと飲みすぎたのか、ズキンと頭が痛む。
「どうした？」
そう尋ねれば、唇を噛み締めてふるふると震えている慧君。
おっと、只事じゃないな。これ。
「どうしたの？しんどい？
大丈夫だから、言ってごらん？」
ソファに座ってなるべく優しく問いかけると、ズボンをギュッと握って今にも泣きそうな慧君が目に入る。
「……わらわない…？」
突然そんな事を言い出す慧君に
「大丈夫。笑わないから。」
そう言うと
「…………て、きてぇ…」
と泣きそうな小さな声で何か言った。
？？
流石に聞き取れなくて、もう一度聞かせてくれと頼むと
「おトイレ……ついてきてぇ………」
とギュッと目をつむりながら絞り出すような声で言った。
しばらく思考が働かなくて固まっていると、ふるふると震えだした慧君
もう我慢の限界なのか涙まで出てきてる
「うわっ、と！もう少し我慢できる？！」
やっと思考が追いついて、慌てて慧君を抱え上げてトイレへと猛ダッシュ。
.
なんとか事なきを得た慧君がトイレから出てくると、安心して力が抜けそうになった。
「間に合った？」
そう聞けば泣き出してしまった慧君。
「えっ、嘘っ、間に合わなかった？」
そう言うとふるふると首を振る。
なんだ。
なら、どうして泣くのよ？
とにかく落ち着かせるためにリビングまで誘導して、さっきまで俺が寝落ちしていたソファに慧君を座らせる。
ヒックヒック、と嗚咽しながら泣く慧君の背中をさすってやっていると少しずつ落ち着きを取り戻してくる。
しばらくすると
「大ちゃんのっ、せいだもん……っく」
と話し始めた慧君。
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おこめ。(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます(^^)読んでいただけて光栄です！私もななみさんのお話大好きでいつも楽しく読ませていただいてます♪少し更新ペースが遅れ気味なのですが、これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします○ (2017年10月7日 19時) (
レス) id: ed0bce2747 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 続きがとっても楽しみです。素敵なお話をありがとうございます！長文失礼しましたm(_ _)m (2017年10月3日 13時) (レス) id: 275c269c51 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - こんにちは。おやこのこばなしから参りました、ななみと申します。リクエストの確認をしている際こちらのお話に辿り着き一気に読み進めてしまいました…！慧くんを取り囲む大人たちの優しさにほっこりしつつ、続きを想像してざわざわしつつ…。 (2017年10月3日 13時) (レス) id: 275c269c51 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ。(プロフ) - りみさん» コメントありがとうございます(^^*)♪やっと本題に入ったという感じですね！マイペース更新ですがこれからもよろしくお願いします★ (2017年9月9日 13時) (レス) id: ed0bce2747 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 初めてコメントさせてきただきます。いつもステキなお話をありがとうございます。今回のお話を読んで、続きを想像したら、鳥肌が立ちました！お話の続き楽しみにしています！ (2017年9月6日 18時) (レス) id: 4ca4f01d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ。 | 作成日時：2017年8月16日 13時
