# 66 ページ26
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みんなが寝静まった頃 ー
俺は眠れるはずもなく、一人ぐるぐると頭の中でいろいろ考えて整理しようとしていた。
でも
考えれば考えるほどわからなくなっていって、もの凄い吐き気に襲われる。
急いでトイレに向かい、胃のムカムカを吐き出していると
「宏太、大丈夫？」
と、背中をさすってくれるあったかい手。
「何かあったんでしょ？
俺でよかったら話聞くよ…？」
優しく背中をさすりながら、
とても落ち着いた口調でそう言うのは
雄也だった。
「俺……、どうしよう…。
こんなの、想像してなかった………」
それだけ言ってまた吐き気に襲われ、便器に顔を埋める。
その間も雄也は黙って俺の背中をさすり続けてくれた。
「宏太、熱あるよ。」
額に触れた雄也がそう言う。
考えすぎて知恵熱でも出たかな。
.
「吐き気、落ち着いた？」
頷くと部屋に戻るため雄也が肩を貸してくれる。
「一応、洗面器持ってっておこうね」
途中、お風呂場に寄って洗面器を取って部屋に戻ると俺をベッドに寝かせて、雄也が体温計を俺の脇に挟む。
「38度5分。けっこう高いね」
体温計をケースに戻しながら雄也が言う。
「宏太。話、聞かせてくれる…？」
少しずつ、少しずつ。
途中、何度も吐き気に襲われながら。
雄也に、今日 岡本から聞いたことを話した。
初めは驚いていた雄也だったけど、途中から真剣な表情で俺の話を聞いてくれた。
「俺……、どうしよう………」
熱のせいか、それとも別の何かか
ガクガクと震えてしまう。
雄也の前でこんなに取り乱したのは恐らく初めて
顔面蒼白でガタガタと震える俺をそっと抱きしめた雄也。
「こうた、落ち着いて。大丈夫だから」
こんな形で全てを知ってしまった俺を優しく受け入れてくれる。
そんな雄也に安心したのか、俺は雄也の胸の中で意識を飛ばした。
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おこめ。(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます(^^)読んでいただけて光栄です！私もななみさんのお話大好きでいつも楽しく読ませていただいてます♪少し更新ペースが遅れ気味なのですが、これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします○ (2017年10月7日 19時) (
レス) id: ed0bce2747 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 続きがとっても楽しみです。素敵なお話をありがとうございます！長文失礼しましたm(_ _)m (2017年10月3日 13時) (レス) id: 275c269c51 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - こんにちは。おやこのこばなしから参りました、ななみと申します。リクエストの確認をしている際こちらのお話に辿り着き一気に読み進めてしまいました…！慧くんを取り囲む大人たちの優しさにほっこりしつつ、続きを想像してざわざわしつつ…。 (2017年10月3日 13時) (レス) id: 275c269c51 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ。(プロフ) - りみさん» コメントありがとうございます(^^*)♪やっと本題に入ったという感じですね！マイペース更新ですがこれからもよろしくお願いします★ (2017年9月9日 13時) (レス) id: ed0bce2747 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 初めてコメントさせてきただきます。いつもステキなお話をありがとうございます。今回のお話を読んで、続きを想像したら、鳥肌が立ちました！お話の続き楽しみにしています！ (2017年9月6日 18時) (レス) id: 4ca4f01d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ。 | 作成日時：2017年8月16日 13時
