天邪鬼の奇才プレイヤー２ (ページ7)

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無駄じゃないページ7

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セリエAでベストスパイカー賞を受賞した。

"世界一のスパイカーになる"

そう豪語して周りに笑われた俺は練習に練習を重ねて
世界一になる事ができた。

強豪国の選手が肩を並べる中、どこの国の代表にも選ばれない俺が
受賞したことは極めて異例だそう。

でも、単純に嬉しかった。

日本代表から離れて長いこと経ったから言えるけれど、
あの時のサーブレシーブ練習は無駄じゃなかった。

リベロとして無理やり練習させられたことは、
日本からすれば俺に対する嫌がらせであったし、
当時の俺からしても相当嫌な事だった。

だけど、ペルージャでプレーした2年間。
サーブレシーブが良いと言われることが多かった。

自分でもよく取れるようになったなって感じることも多かった。

だから、あの苦しかった時期は意味のある時期だったんだって。

あれがあったから今、こうやって活躍できるんだって。
思えるようになった。

2年間お世話になったペルージャに感謝を伝えて
合計で3年暮らしたイタリアを発った。

色んな人にお世話になって迷惑をかけて強くなれた。

今度はドイツで活躍したい。