苦しい ページ17
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しんと静まり返ったアリーナに日本代表の一部の嗚咽や
鼻をすする音が響く。
マサはまだ立ち上がれてないし。
祐希だって晶大だって泣き止んでよ、
石川「___Aさんって、Aさんって
ペルージャのっ、、エフゲニア・ミハイルさんなの?」
祐希が嗚咽を堪えながら言う。
分かるよね、祐希には。わかっちゃうよね。
「そうだよ祐希。」
石川「やっぱりっ、、。
何でプレースタイル変わってんの?」
柳田「プレースタイルもだし、、
名前も何で変えたんだよ?全然見つかんないって思ってたんだよ!」
マサ、探そうとしてくれたんだね。
祐希もセリエAの動画とか見ててくれたんだ。
俺が無言になってると、選手たちの横に立ってた
男の人が俺のところへ歩いてきた。
「本当に申し訳ありませんでした。」
と一言言って頭を下げた男性。
「いやいやいや、あなたは?
俺に直接何かしたんですか?覚えてないんですけど。」
「日本代表の監督として2015年、代表で行われた
あなたに対する扱いを謝罪させて下さい。」
ん??監督が俺に?
でも当時の監督はこの人じゃなかった。
「あなたは、当時の監督じゃない。
だから、あの時のことは知らないって言っても過言じゃない。」
苦しい、胸が苦しいよ。
一人で耐えてきたんだよここまで。
もうこれ以上何も思い出させないでよ。
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千尋 - 続き楽しみです! (2020年1月24日 13時) (レス) id: 6a8c623822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠杏 | 作成日時:2020年1月19日 21時