圧倒的 ページ14
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圧倒的強さを見せつけたゼニト。
第1セットは25-17で危なげなく取り、
第2セットは喰らいつかれたものの25-20で連取。
所々俺がいない場面で狙われた。
日本が勝つためにはそれしかないのだろうけど、弱いなゼニト。
第3セットでは16-12で迎えた俺のサーブ。
さあ、始めようか。俺の独壇場。
打ったのはジャンプサーブ。
ボールはリベロの腕に辛うじて触れたがあらぬ方向へ。
2本目は考えた末のジャンプフローターサーブ。
俺のはジャンプサーブとフォームが変わらない。だから面白い。
3本目、悩んだけど緩くフェイントっぽく打つ。
ネットにかかって日本側へ落ちるけど、さすがは代表。
そこからもゲームは続き、ゼニトのマッチポイント。
仲間が打ったサーブは綺麗だったけど点にはならなかった。
祐希のバックアタックを拾う。セッターにボールが繋がる。
「ミーシャ!!!」
セッターの叫びと共に俺に上げられたパス。
繋いでくれたボールを左手でバックアタックした。
打ったボールに日本は反応出来ず、コートに落ちていく。
実戦で左手を使ったのは初めてだった。
思ってたよりも綺麗に落ちたボールの行方を見届けた。
チームメイトに背中をバンバン叩かれた。
その地味ーな痛みさえ感じずに日本代表を眺めていた。
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千尋 - 続き楽しみです! (2020年1月24日 13時) (レス) id: 6a8c623822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠杏 | 作成日時:2020年1月19日 21時