天邪鬼の奇才プレイヤー２ (ページ40)

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絶対ページ40

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ちゃんと話した。

父親にバレーの楽しさを教えてもらったこと。
その父親が病気なこと。

日本が大好きな父親に自分が日の丸付けてプレーしてるとこを
この世から消える前に見せたいこと。

途中、泣きたくなって言葉が詰まってしまったけれど、
最後まで言葉にできてよかった。

今日のロシア戦。
父さんと母さんがロシアから来てくれた。

体のことを考えて3日前に来日してロシアの病院と提携してる
日本の病院に入院してた。

そして、この試合が終わったあとも少し日本に滞在しまたロシアへ帰国する。

アリーナへ足を踏み入れると、たくさんの観客。
一番前に赤い日本のユニフォームを来て笑い合う二人が見えた。

あんなふうに父さんが笑うの初めて見たかもしれない。

柳田「会見お疲れ。
肩力入ってんぞ。リラックスしろ。A」

マサの言う通りゆっくりストレッチしながらコートを見つめる。

どれくらい時間が経ったのか。
祐希に行くぞって言われたときに、もう試合開始なことを知った。

自分が立つコートのネット越しにはかつて共にプレーした仲間達。
苦しいときにいつも笑い飛ばしてくれた最高の仲間。

こいつらに今日は勝つ。
勝って父さんに俺すげえだろって日本語で言いたい。