＊ ページ42
青side
購入したラムネを手に、目的地へ。
橙「翔太くんっ、お金！」
「いいってラムネ１本くらい。」
橙「でもっ、」
「こういう時は？なんて言うの？」
橙「………ありがとう。」
「よくできました。ほら、着いたぞ。」
やって来たのは、俺が小さい頃によく過ごしてた場所。秘密基地とか作ってた。
花火が見れる穴場だと気づいたのはいつだっけ？
橙「……こんな場所あったんや。」
「まぁね。」
ラムネも冷えてるうちに、いただきます。
橙「…ん〜！おいしいっ！」
「久々に飲んだわ。」
橙「俺も！」
屋台にラムネ、そして花火か。
夏っぽいことしてんな。
橙「…夏やなぁ。」
「……俺も今、そう思ってた。」
橙「ホンマ？同じやねっ！」
ぱあぁっと明るくなる表情。
これにいつの間にか、引き込まれていたんだよな。
もっと、見たいって思わせる。
「康二、楽しい？」
橙「え？」
「今、楽しい？」
橙「うんっ、めっちゃ楽しい！誘ってくれて
ありがとう！」
なんだろうな、こいつが笑うと、あったかくなる。
ﾋｭ〜……………ﾄﾞｫｫﾝ！
橙「あっ、始まったぁ！」
目の前を彩るのは、大輪の花。
隣には、その花にも負けない輝きを放つ、笑顔。
橙「っ！？…しょ、しょうたくんっ？」
「黙って。」
触れたくなった。……から、手を握った。
こんなことしたの初めてだから、康二は戸惑ってるけど、振り払われることはない。
「なぁ康二。」
橙「んっ、なに？」
「来年も……来ような。」
橙「………うん、来れたらいいな。」
「来れたら、じゃなくて来るんだよ。」
橙「……ふふっ、せやね。楽しみ。」
手が、握り返される。
それから、自然とお互い肩を寄せ合って。
花火なんてそこまで興味はなかったけれど、
隣にいる君の輝きを更に素敵なものにしてくれるのなら、
この先も、２人で一緒に。
fin
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めめこじ好物 - ちゃいさんの小説最高です！そして胸に刺さるものばかりで毎日読んでます。お忙しいとは思いますが、頑張って下さい！ (2020年1月16日 22時) (
レス) id: c96a15eab3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - mitsu0321さん» ありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！少しずつ更新していきますので、お暇な時にでもよろしくお願い致します。 (2019年10月18日 22時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - なすさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません！めめこじとのことですが、設定などのご希望はございますか？よろしければ教えていただけると嬉しいです！ (2019年10月18日 22時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
mitsu0321(プロフ) - 最近なべこじにハマり、拝見させて頂いてます〜！いつも素敵なお話をありがとうございます！これからも楽しみにしてます♪ (2019年10月15日 22時) (レス) id: 69c6188f58 (このIDを非表示/違反報告)
なす - めめこじ書いてほしいです！ (2019年10月14日 7時) (レス) id: b7037150e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年10月2日 7時
