愛してるよ橙くん２

たまには　abkj(SNkj) ページ24

緑side





「ごめん康二。ごめんね。」


橙「大丈夫やって。俺が勝手にやったんやし。
　 阿部くん謝りすぎやで。」


「だって……」


橙「気にせんで。そんな大したことないよ。」


紫「わかったから。お前は安静にしとけって。」





康二が、怪我をした。

それも、不注意だった俺を庇って。

痛めたのは左の手首で、最初は康二も大丈夫って言ってたし、平気だって思ってた。

でも時間が経つにつれて、だんだん腫れてきて、病院に行くことに。

ふっかだけがついていく予定だったけど、俺もって頼んで乗せてもらった。

車で向かってるんだけど、渋滞にはまってて、なかなか進まない。




紫「ちょっと時間かかるな。康二、大丈夫か？」


橙「うん、大丈夫。」


緑「氷、溶けてる。ふっか……」


紫「はいはい、変えような。阿部ちゃんこれ、
　 当ててあげて。」


「うん。康二、これもらう。次こっちね。」


橙「ありがとう。」




患部に当てている氷が、あっという間に溶けていく。それだけ熱をもってるってことだ。

康二は普通にしてるけど、絶対に痛いはず……。

もう、早く着いてよ、早く。









やっとのことで病院に着いて、見てもらったんだけど、やっぱり怪我の状態はあまり良くなくて。

早く直すためにも、手術することに……。





橙「すぐ終わるし、明日には帰れるんやから、
　 ２人とも帰ってええで。」


「やだ。いるから。大丈夫なとこ見なきゃ
　帰れない。」


紫「俺らは俺らでやってるから、それこそお前も
　 気にしないで行ってこいって。」


橙「……わかった。」






手術室に入っていった康二。
皆に連絡するふっか。

俺は……ただ手術室の前で立ってるだけ。
どうしたって抜けない、申し訳なさ。




紫「大丈夫だって。早く復活するための手術
　 なんだから。」


「でも……俺……」


紫「阿部ちゃんがそんな沈んでたら、康二の
　 ほうが気にしちゃうでしょ。切り替えて
　 康二が治るまで手伝ってあげなよ。」


「……そうだね。」









ふっかからの連絡を受けて、皆病院に集まった。



青「手術しなきゃいけないくらいだったわけ？」


紫「いや、固定だけでもいけたけど、時間が
　 かかるらしいんだよね。手術のほうが
　 復活は早そうだって聞いて、康二が即決。」


赤「なるほどね。康二らしい。」


紫「明日には退院できるし、練習とかも来る
　 から、皆でフォローしてこう。」

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