＊ ページ13
白side
とにかく今できること、それは一緒にいる時間を増やすこと。
もともとスキンシップが多い康二くんだから、思う存分くっつける。
「康二くん！好きっ！」
橙「ラウルありがとぉ。俺も好きやでー！」
って、ぎゅーってしてくれる。
康二くんってね、いい匂いがするの。
それに僕より小さいのが、またいい。
好きな人を包み込めるって、男としてはね。
今はまだ、可愛い弟かもしれない。
でも、その弟だって大きくなるんだよ。
「康二くん。」
橙「なに？」
「今日、康二くんち行ってもいい？」
橙「ん？ええけど、おうちの人に言うた？」
「これから言うよ！たぶん大丈夫！」
橙「じゃあOKもらえたらね。」
「はぁい！」
まだ高校生で実家暮らしだからって、家の人のことも心配してくれる、優しい康二くん。
もう何回もお泊まりしてるし、会ったこともあるから、僕のパパとママも康二くんのことはわかってる。
というか、だいぶ気に入ってて(笑)
家族だから好みが似てるのかな。僕んちにも呼びなって言ってくれてるし。
ほら、今回だってOKだもん。
「康二くん、OKだって！」
橙「そう？じゃ、行こか〜。お疲れ様でした。」
「うん、皆お疲れ様でした！」
康二くんちにお邪魔して、ご飯は一緒に作ったんだよ！
嬉しいし、美味しいし、最高！
さすがにお風呂は別々だったけど、寝るのは康二くんのベッドで一緒なの。
これは僕がお願いしてること。
いつもならこのまま、おやすみなさいなんだけど、今日は違うよ。
ちょっと康二くんのこと、知っておきたい。
「康二くん。」
橙「んー？」
「康二くんって、好きな人、いるの？」
橙「え、え〜。ラウルそんなん知りたいん？」
「…うん、知りたい。」
橙「なんか……真剣やね。」
「うん。」
橙「好きな人でもできたん？」
「そう。」
橙「…そうかぁ。恋、してんねんな。」
「そう。恋、しちゃったんだ。
だから、康二くんはどうなのかなって。
恋、してるの？」
橙「俺は……してへんなぁ。
今が楽しくて、そこまで考えてへん。」
「じゃあ、恋したいって、思う？」
橙「ん〜。そのうちな。」
今は……まだかな。
でも、そのうちってタイミングを待ちすぎると、誰かに取られそうだから……
「そっか、できるといいね、恋。」
橙「せやな。」
近いうちに、ね。
康二くん、僕と、恋しようよ。
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めめこじ好物 - ちゃいさんの小説最高です！そして胸に刺さるものばかりで毎日読んでます。お忙しいとは思いますが、頑張って下さい！ (2020年1月16日 22時) (
レス) id: c96a15eab3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - mitsu0321さん» ありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！少しずつ更新していきますので、お暇な時にでもよろしくお願い致します。 (2019年10月18日 22時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - なすさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません！めめこじとのことですが、設定などのご希望はございますか？よろしければ教えていただけると嬉しいです！ (2019年10月18日 22時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
mitsu0321(プロフ) - 最近なべこじにハマり、拝見させて頂いてます〜！いつも素敵なお話をありがとうございます！これからも楽しみにしてます♪ (2019年10月15日 22時) (レス) id: 69c6188f58 (このIDを非表示/違反報告)
なす - めめこじ書いてほしいです！ (2019年10月14日 7時) (レス) id: b7037150e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年10月2日 7時
