＊ ページ5
赤side
どれくらい時間がたったのか。
康二が２人の背中をポンポンと軽く叩いて。
それにハッとした様子の２人は、慌てて康二から離れて立ち上がり、下を向いている。
康二も、ソファから立ち上がって、
「「 ………えっ、 」」
今度は、２人まとめて抱きしめた。
なんだろうな。
背丈もそんなに変わらないし、華奢な体型なのもわかってる。
けど、なんかすごく。
康二が大きく見えた。
それに、なんか温かい感じがして。
たぶん、皆も感じてると思う。
だから、やっぱり皆目が離せないんだろう。
"お待たせしました！始めます！"
ドアがノックされて、スタッフさんの声がした。
康二も時間だと思ったのかね。
抱きしめていた腕をゆっくりほどき、２人と向き合った。
そして、
すごく優しく、笑ったんだ。
見ているこっちも、気持ちが穏やかになりそうな、そんな表情。
それを向けられた２人は、お互いに顔を見合わせて。
笑って頷き合った。
「「……ありがと。」」
康二にその一言を言ったら、こっちの方も向いて、
真紅「お騒がせしました。」
漆黒「すみませんでした。」
謝罪の言葉。
別に何をされたわけでもないし、全然気にしてなかったし。
俺らもほっこりしちゃったから、気にしないでって言っておいた。
２人がドアを開け、
「「お邪魔しました。」」
そう言って、部屋から出る瞬間に、
橙「……頑張れ。」
小さく、でも優しく。
そして力強く投げかけられた、一言。
ドアが閉まって、
桃「康二かっこいいー！」
橙「えー、何がー？」
黄「大人みたいだったよ。」
橙「ちょっと照にぃ、俺は大人やで！」
青「さっきは子どもだったのにな。」
橙「しょった！聞き捨てならん！」
紫「あれ、なんか戻ったな。」
橙「戻ったって何！？」
あっという間に、俺らが知ってる康二になった。
うん、しっくりくるね。
騒がしいけど、これがいいかな。
関西にいたときは、年長者として引っ張ってたのは知ってるけど。
皆の精神的にも、すごく支えになっていたんだろうなって、
わかった時間だった気がする。
まさか、あんなに大きく見えるなんてなぁ。
そんな存在が近くにいること、すごく嬉しく思うよ。
俺達が沈んだときは、温かく包み込んで、背中を押してね。
俺達も、それと同じくらい康二を支えていくからさ。
fin
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ミツ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！宜しければ、手紙の秘密を教えて欲しいです！ (2020年6月22日 21時) (
レス) id: 314cdcb294 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 手紙の秘密教えて欲しいです！ (2020年6月22日 18時) (レス) id: f16ce8a092 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 手紙、2枚目3枚目は分かったのですが、１枚目と最後がわかりません…教えてください！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - 手紙の秘密教えてほしいです！ (2020年6月22日 4時) (レス) id: 91eae47811 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 手紙の秘密教えていただきたいです！こういうことかなって思う部分はあるんですけど作者さんから直接聞きたいです！ (2020年6月22日 0時) (レス) id: bb33f5a1d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2020年4月28日 20時
