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とりあえず、とカフェまでもどると彼はすこし目を丸くした。
「お嬢ちゃん、カフェ、私なんかが入って大丈夫?」
「はい、2階が私の家なんですよ、私料理つくってますので、ええと...お風呂場貸します!服は従業員に持っていかせます!ごゆっくりどうぞ!」
何を作ろう、多分ものすごくお腹が減ってるはず。
それにあと5分もしたらグルッペンくんが来るはずだ。
ここです!と案内して、着替え持ってきたら声をかけさせますので、と言い残してキッチンに閉じこもる。
うーん、お腹に溜まりつつ早く作れるもの。
と、考えを巡らせていると、からからと鐘の音がして、目を向けると、
「あれ、てんちょー、なにしてるん」
「あ、グルッペンくん、出勤早々悪いんだけどね、男物の下着一式と大柄の男性でも着れるような服買ってきてくれないかな、領収書私名義で切ってきて」
フロアチーフであるグルッペンくんが出勤してきた。今日はまだまだ時間はたっぷりあるし、みんながちょっと遅刻気味に来るだろうし、という考えでいつも定刻にくるし、兄のような役割のグルッペンくんに頼んだのだが、めちゃめちゃ微妙な顔をされた。
そ、そんないやかな。
「てんちょ...俺はそんなカレシ作るよう言うた覚えはないぞ」
「ち、違うよ!あ、ほら、はやく!」
はぁ、といいつつ頷くグルッペンくんは何だかんだといい人だ。
いつも口うるさく彼氏くらい作れと言ってくるところ以外は本当にすきだ。
こんな人にフロアチーフをしてもらって私は嬉しいよ。
「行ってくるが、その人のこと家に上げてたり...すんだよなぁ、わかった、なんとかしてこよう」
踵を返すグルッペンくんに、ごめんねーと投げ掛けて、さて、作成にまいろう!
さっき食材等々買っといてよかった!
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ししのめ(プロフ) - 緑月翡翠さん» コメントありがとうございます。得としていただける人がいて嬉しい限りです。まだまだこれからですのでお楽しみ下さい! (2017年1月13日 17時) (レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - コメント失礼します!とわぽんと我々とか何これ私得じゃねぇか!と、一気に読まさせて頂きました。めっちゃ面白いです、これからも更新頑張ってください!応援しています! (2017年1月13日 16時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししのめ | 作成日時:2017年1月1日 11時