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ひえ、と、まさに嫌そうな顔をするAさんは割と可愛らしい顔立ちをしていて、カフェで勤めている、という言葉が似合う人だ。

こんな身寄りもない姿をした私を拾い上げる所は、あまり褒められた事ではないが。

どうして私を拾ったのかはわからない。
本当に警戒心がミリ単位も、ミクロも無いのか、1度私の顔を見た時のあの期待の表情から類推して、気づいていると判断するか。

「すみません、私のせいですよね」
「ああいえ、お気になさらず...」

ふにゃりと笑う彼女に沸くこの感情が、庇護欲。
なんとなく、同時にわいた離れたくない気持ちを引き摺るが、先頭を進む'グルッペン・フューラー'さんに付いていかねば何になる事か。

では、と礼をして店を出ると、きらきらと目を輝かせた、目に炎でも入っているのかという程煌めく目をした'グルッペン・フューラー'さんがいた。

「towaco、面白い事になっているゾ」
「なんです」

手渡されたスマートフォンに映される小さな記事。
一瞬血が止まって、流れ出す。

「これはこれは、有難いですねぇ今日拾ってもらえて」
「まぁそうやな、かいぬしはてんちょーに、Aにやらせるからよろしく」

わかりましたわ、と呟いて記事を見つめる。


別にもうええのになぁ。

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ししのめ(プロフ) - 緑月翡翠さん» コメントありがとうございます。得としていただける人がいて嬉しい限りです。まだまだこれからですのでお楽しみ下さい! (2017年1月13日 17時) (レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - コメント失礼します!とわぽんと我々とか何これ私得じゃねぇか!と、一気に読まさせて頂きました。めっちゃ面白いです、これからも更新頑張ってください!応援しています! (2017年1月13日 16時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ししのめ | 作成日時:2017年1月1日 11時

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